本文へジャンプします。




MOOCS TOP > POP/ROCK > POWER PUSH >

Vol.059 BLUE MAN GROUP×SUGIZO


POP/ROCK MOOCS、オススメのPOP&ROCKアーティストをご紹介!

POWER PUSH

BLUE MAN GROUP×SUGIZO


6月9日……ロックの日に、パフォーマンス集団「ブルーマングループ」とSUGIZO(LUNA SEA,X JAPAN,JUNO REACTOR)のコラボレーションが行われることとなりました。ありえない組み合わせが、新たな世界を切り開く? ……ということで、MOOCSではさっそくSUGIZOと、ブルーマングループのERIC(ブルーマン・キャプテン)、GREG(ミュージシャン・音楽監督)の3人に話を聞きに行ってきました。予想を超えた彼らの熱い話……。ときに「笑い」を語り、ときに「音楽」を語り、そして両者を繋ぐ「根源的な共通性」を見いだす。キーワードは「宴」!? あぁ、音楽って素晴らしい! ロックって素晴らしい! 彼らの情熱が伝わる対談……必見です!

インタビュー・文:MOOCS編集部



<ある意味とても対照的な両者。お互いの印象について>

ERIC 「ブルーマングループは、ここインボイス劇場で日々ショーを行っています。そもそもここは世界で初めて「BLUE MAN GROUP」のために作られた専用シアターなんですね。すべてがブルーマン仕様の劇場です。そこに、外からの刺激が入ってくることは実にエキサイティングなことです。そして今回、SUGIZOさんが来てくれます。じつはさきほどまで打ち合わせしていたのですが、その中で、SUGIZOさん自身が“ショーの一部”になってくれると言ってくださいました。それは本当にうれしいことです」

SUGIZO 「今回、僕がブルーマンと一緒にひとつのものを創るわけですが、そこにはいくつかの見地があります。まず、ブルーマンのショーにおける、クオリティ、アート性、ユーモア……そのほとんどすべてが僕のド真ん中のツボでした。その中に自分が関われるということは、僕もまた実にエキサイティングな経験だと思っています。さらに、音楽的な見地からの興味もあります。彼らはほとんどすべてが生演奏で、バンドとしてのスキルも凄く高い。ブルーマンのメンバー自体、じつはパーカッショニストとしてもそのスキルは非常に高いです。そんな彼らのなかに僕がプレイヤーとして、パフォーマーとして、いかに切り込んでいけるのか興味は尽きないですね。そういった意味でも今回の試みは、新しいジャンルとしてのフィーリングが生まれるチャンスだと思うので、本当に刺激的なことだと思ってますよ」
BLUE MAN GROUP×SUGIZO

BLUE MAN GROUP×SUGIZO
<ブルーマンのユーモラスなステージにおける、SUGIZOのアプローチ>

SUGIZO 「元々、ユーモア的なものは大好きなんですよ。もちろん、僕自身がコメディアンというわけじゃないですが……。たとえば……モンティ・パイソン。(ミートゥ!と、ブルーマングループのふたりから声もあがる)日本ならば、スネークマンショー、これらは僕の永遠の理想ですね(笑)。もちろん、ドリフも好きでしたよ。つまり、そういう点から見てもブルーマンは僕のなかでド真ん中のツボなんですよ。ただ、今回僕が彼らのそうしたユーモアの部分に入り込む際、一緒になにかユニークなことをやらなくてもいいんじゃないかとも思っています。逆に、僕がまったくちがった神妙な方向にいた場合、全体を見たときかえって“バランスが面白い”ということが起きるんじゃないかと思うんですよ」

<SUGIZO=沢田研二!?>

SUGIZO 「たとえば……。そうだな、ドリフで考えましょうか(笑)。よくドリフには沢田研二さんが出てました。そのときに、あえてセクシーなジュリーのままでいた方が面白いこともあるじゃないですか。“浮き上がる違和感”とでもいいましょうか?つまり、それは僕もブルーマングループのつくり出すユーモアの中でどう振る舞えば面白いか、そして、クールか……それを考えることができると思います。たぶん僕は僕のままの方がいいと思います。どうジョイントすればいちばん面白いバランスになるか……それを見極めたいと思っていますので、まったくの対極のときもあれば、逆に思いっきり近づく場合もあれば、様々なバリエーションを楽しみたいです。大事なのは“バランス”ではないでしょうか」


ERIC 「そうですね。今回はそう言う意味でも、ぼくらの雰囲気とはまったく違うSUGIZOさんがいてくれるのは面白いんじゃないかと思っていますね。日本のロックミュージシャンで素晴らしい方は音楽と同時にスタイルそのものにアピールする要素があります。SUGIZOさんとブルーマンという別のスタイルが一緒に同じ場所に立つということは、視覚的なインパクトも十分あると思いますよ」

GREG 「ブルーマンには元々、いろいろな要素があります。音楽的にも非常にユニークな面を持っていますが、人間の本質に迫り本能を刺激するような要素もあります。もちろんSUGIZOさんにはギタリストとしての魅力を存分に見せていただけると思いますが、じつはそれと非常に対照的に幻想的なシーンにも出てもらうことを予定していますので、期待してください」

<コラボについて〜音楽的な見地から>

SUGIZO 「いま、GREGが言ったように様々な要素がブルーマンにはあると思います。それは音楽に関してもそう言えるでしょう。ロックという要素も、トライバルつまり民族的な要素も入っている。僕の音楽もまさにそうで、ハードなロックミュージックであり、サイケデリックなダンスミュージックであり、トライバルなアプローチでもあるのです。色んなジャンルを飲み込んで、ひとつのアートに昇華しているという意味合いで言えば、僕とブルーマンのあり方は、じつは非常に似ていると思っています」

ERIC 「たくさんの人数が同じリズムを叩くことで共有し合いトランスしていくような感じ……そういうものがぼくたちのショーのひとつの要素になっています。そこで、SUGIZOさんの音楽を聴いたときに感じたことなのですが、同じようにひとつのリズムを繰り返し人々を昂揚させる効果はブルーマンと重なるのではないでしょうか」
BLUE MAN GROUP×SUGIZO

<プリミティヴ(=根源的)なリズム>

SUGIZO 「そのトランス感、昂揚感は、人類の持ついわゆるプリミティヴ……つまり根源的なリズムとでも言いましょうか。そういう人間の本能を呼び起こすようなものが、ブルーマンの音楽にはあると思います。最近の僕の活動で言うと、JUNO REACTORというイギリスのバンドのギタリストでもあります。じつはそこでの経験が、今回非常に役に立つと思っているんですよ。そもそもJUNO REACTORはサイケデリックトランスというジャンルの、いわばゴッドのひとつでもあるのですが……。そこのメンバーは9人編成なんですね。ボスと女性ヴォーカリストがイギリス人。男性シンガーがジャマイカ人。日本人は僕だけで、あとの4人が南アフリカのパーカッショニストなんです。プリミティヴなリズムのなかでどう自分が振る舞えばお互いの美しさを引き立たせられるか、この数年、僕自身彼らと活動を共にすることでだいぶ学んできているつもりです。そうそう、僕はね、ブルーマンは本物のアフリカのグルーヴをプラスティック化したような存在と捉えているんですよ」
<宴>

SUGIZO 「なんというか……彼らは“サイボーグ・プリミティヴ・グループ”といったイメージ。とてもプラスティックな感じで、そのインダストリアル性がとても気持ちよくて、だけど南アフリカのパーカッショニストたちに通じるプリミティヴでトライバルなアプローチを持っている。ただ、そのリズムを産み出す楽器が、木や動物の皮をはったアフリカ的なものなのか、プラスティックやメタルのイメージを持つものかなだけであって、僕にとって質感の違いはさほど変わらない。両方とも大好きな世界観ですから(笑)。元々アンドロイドな匂いがするじゃないですか、ブルーマンには……。でも、彼らが持っている情熱といった部分や躍動感といった部分は、じつは遠く昔の人間が持っていて古代から受け継がれてきたものであって、アフリカの部族の祭りや大地の躍動といったものを感じるんです。そこに人々は興奮するわけです。つまり……それって“宴”なんですよね」

(インタビュアー)「宴?」

BLUE MAN GROUP×SUGIZO
SUGIZO 「ええ。太古から人類が行っている“宴”。ゴンゴンゴンゴン同じリズムでトランスするというのは、ブルーマンのステージも一緒です。そして……僕のやっていることも一緒なんです。もちろん、ロックミュージックに僕の基盤はあるとしても、求めている音楽の効用はそこにあるんですよ。だからこそ、僕はダンスミュージック、トランスミュージックに傾倒していったわけです。たとえば、レイブやパーティーもそれは2000年前だったら「宴」なわけです。40年前ならヒッピーの祭りだった。結局、ブルーマンと僕に限らず音楽で昂揚する根本的なものは太古から人類が受け継いでいるんだと思います」

GREG 「宴……。まさにそれはブルーマンのコンセプトに通じる部分です。ぼくらとSUGIZOさんは同じ方向を向いている、ということを確信しました(笑)。きっと今回のコラボは、本当にエキサイティングなものになるでしょう。ぼくらも実に楽しみです」

GREG「グルーヴさせるものだと思います。それは視覚的なものだとしても、その場にいる人たちがライブで感じられるもの……それがロックだと思います」

ERIC 「フィーリングだと思います。どういう音楽かというよりも、何を感じさせるか。人々をエネルギーで満たすことができるのが、ロックの素晴らしいところだと思う。自分がはじめて行ったロックコンサートを思い出してください。行くまえと、行ったあとの高揚感の違いは忘れられない体験でしょう。ぼくらは、ブルーマンのショーに来てくれた人にも絶対そういう体験をしてもらいたいと思っています。まぁ、6月9日で言えば、SUGIZOさんが手伝ってくれるので、いつもより簡単にそれができるとは思うけど(笑)」
SUGIZO 「じゃあ、僕はふたりとは視点を変えて(笑)。ロックとは……生き方とか精神性だと思います。既成概念に縛られないことであり、新しいチャレンジから新しい自由を得ることだと思います。そういう意味で言えば、格好のみとかスタイルのみとかいったものには僕はロックを感じない。格好だけロックやパンクスでもまったくロックを感じない人は世の中に大勢います。なので例えるなら……僕にとってマイルス・デイヴィスはロックだし、ジェームス・ブラウンは超ロック。ベートーヴェンもロック。たぶん、ケネディもロックだと思う。今までの既成概念を壊して新しいものを作り出す精神……それがロックだと、思いますね。自分もそういう意味では、死ぬまでロックでいたいと思います」


2009/5/20 六本木インボイス劇場にて




-BLUE MAN GROUPとは?-


1980年代、創始者の3人(クリス・ウィンク、マット・ゴールドマン、フィル・スタントン)によるストリートパフォーマンスから始まったBLUE MAN GROUPは、ミュージック・アート・コメディなど多用なジャンルを盛り込んだショーを世界7都市で上演しています。
青い顔をした無表情な3人の登場人物『ブルーマン』は、人間社会の様々な場面に出くわしますが、あらゆるものに興味を示し、次々に常識を覆す行動を取ります。それはまるで私たちのいる現代社会を揶揄しているように、観客の目には映ります。このブルーマンたちと一緒に100分間のショーを体験するうちに、観客は自分たちにとって大切な“何か”を、思い起こすことになるでしょう。
オリジナルアルバム『AUDIO』でグラミー賞ノミネートの実績もあるBLUE MAN GROUPの音楽は、その全てが生演奏で、一流のプレイヤーたちによるハイクオリティな演奏が楽しめます。また、その独特のリズムと躍動感は、人間の持つ本能的で原始的な衝動を奮い立たせる、不思議な魅力を持っています。
この夏、今そこにしかない感動を味わいに、インボイス劇場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

BLUE MAN GROUP



-SUGIZO BIO-


ギターを抱えたスピリチュアル・アクティヴィスト。
1992年 LUNA SEAのコンポーザー、ギタリストとしてデビュー。
2000年末のLUNA SEA終幕後、ソロ活動を再開。
幼少期よりヴァイオリンや楽典等、クラッシック音楽の英才教育を受けて育ち、綿密に構築された唯一無二の作曲能力、瞬間を切り取り光に昇華させるかのギター&ヴァイオリン・パフォーマンス、美しくもディープな宇宙的スピリチュアル・サウンドデザインは極めて評価が高く、シーンを創世し、ジャンルの境界を壊しながら縦横無断にアートを舞うその美意識は国内外にて圧倒的な存在感を誇る。
現在、「SUGIZO」としてのソロワークの他、今年バンド結成20周年を迎えた「LUNASEA」、伝説的トランス・ユニット「JUNO REACTOR」、昨年10年振りに復活した「XJAPAN」に正式加入する等、多岐に渉って世界規模で活動中。
また、音楽と平行しながら平和活動、環境活動に積極的に参加、アクティヴィストとしても幅広く展開している。


SUGIZO



-スペシャル動画-


今回のインタビューに答えてくれた、ブルーマン・キャプテンERIC(左) 、音楽監督GREG (右)のお2人から、MOOCS読者のみなさんへ特別にコメントをいただきました!


BLUE MAN GROUP」のビデオ
powered by @niftyビデオ共有





MOOCS parkの楽しみ方

毎日が音楽の記念日! 今日は何の日?

ランキング







MOOCS TOP > POP/ROCK > POWER PUSH > Vol.059 BLUE MAN GROUP×SUGIZO