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矢野顕子×くるりライブレポート

 WOWOWの音楽番組「Music Bar 音の系譜」の収録が、8月27日(月)、YOKOHAMA BLITZで行われた。ゲストは、語るような歌い口と歌うようなピアノのプレイで知られ、数々のアーティストとのコラボレーションも活発な矢野顕子と、ウィーンでのレコーディングも終え、Jポップの世界に新たな地平を今まさに開いているくるり。楽曲提供などで交流のある2組の奇跡の共演は「音楽は世代を越えて、人々の心に染み入る。」という番組のテーマが伝わってくる、幸福なステージとなった。

※記事中の写真は、クリックすると大きいサイズのカラー写真でご覧頂けます。


矢野顕子×くるり 矢野顕子×くるり 矢野顕子×くるり
矢野顕子×くるり

yanokami

 最初に登場したのは、矢野顕子と、レイハラカミ。2人は7月にyanokamiというユニット名でデビュー・アルバム「yanokami」を発売し、注目を集めている。この日は、LIQUIDROOMでのライブ直後のステージとなった。レイハラカミから放たれるエレクトロニカ・ビートに反応する矢野顕子のヴォーカルとピアノ。ユニットを組んだばかりとは思えないあうんの呼吸で、アルバム「yanokami」から合計6曲を演奏した。

 MCでは、絶妙な間合いのトークを披露。「音楽は合うのに、しゃべるとかみ合わないんです。」とは、レイハラカミの弁。矢野顕子が客席に「(公開収録の)抽選に当たってよかったね。」と語りかけると、客席は暖かい歓声と拍手で応えた。



矢野顕子×くるり 矢野顕子×くるり
矢野顕子×くるり

yanokami×岸田繁

 いったんレイハラカミが退場。矢野顕子がソロで「BAKABON」と「また会おね」を演奏した後、岸田繁とレイハラカミがステージに登場した。レイハラカミが岸田のギターを持ち、「くるりです。」と言い観客の笑いを誘うお茶目な一面も披露。矢野顕子は久しぶりに会うという岸田に対し「スーツ着てるね」と微笑みかける。和やかなMCの後、観客の誰もが期待したであろう名曲「ばらの花」が演奏された。

 「ばらの花」は、矢野顕子がはじめてCDでカバーしたくるりの曲。くるりのシングルに収録されたレイハラカミによる「ばらの花」のリミックスを聴いて、矢野顕子はレイハラカミの音の素晴らしさを知ったという。まさしくステージ上の3人の「音楽を通じたつながり」を証明する感動のステージとなった。ちなみにレイハラカミ曰く、ユニット名は「ヤノカミダ」……。



矢野顕子×くるり 矢野顕子×くるり 矢野顕子×くるり
矢野顕子×くるり 矢野顕子×くるり

矢野顕子×くるり

 「ヤノカミダ」による「ばらの花」が終了すると、レイハラカミがステージを去り、 くるりのベーシスト・佐藤征史がウッドベースを抱え入場。いよいよ、矢野顕子とくるりのコラボレーションがスタートする。「おいてくよ」「PRESTO」と、矢野顕子に岸田が提供した楽曲を続けて演奏。矢野の歌声に岸田がコーラスとして声を重ね、叙情的なステージを演出する。

 最後には、サポートのバンドメンバーが登場。くるりの「Baby I Love You」と 「ブレーメン」を、矢野のピアノをイントロにして演奏する。ウィーンレコーディングから帰ったばかりのくるりの演奏は、以前にも増して、音楽と共に生きる喜びが感じられる気がする。バンドとコーラス隊の生み出す重厚なグルーヴと、岸田の日本語を大事にした歌唱を、矢野顕子の軽妙なピアノが彩るという、至福のステージとなった。

 数多くの出演者による、世代を越えたコミュニケーションとグルーヴが非常に印象的だった。異色な「音楽のつながり」を実現したコラボレーション・ライブの模様は、11月16日(金)19時から、WOWOW「Music Bar 音の系譜」にて放映される。

 この「幸福なステージ」を、是非、テレビを通じて“体感”してほしい。


  WOWOW「Music Bar 音の系譜」ホームページはこちら




編集:あず
撮影:cyro



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 「Music Bar 音の系譜」一覧

 第五夜「矢野顕子×くるり」
(2007/11/02)

 第三夜「泉谷しげる×サンボマスター」
(2007/08/16)




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