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LIVE Report MOOCSスタッフによるライブレポート!

LIVE Report Vol.003 KANSAI NAGURIKOMI GIG 2008 2008.3.1 in 中野サンプラザホール

KANSAI NAGURIKOMI GIG 2008

 2008年3月1日、中野サンンプラザホールで行われた伝説のライブ、JAPAN HEAVY METAL FANTASY 〜KANSAI NAGURIKOMI GIG 2008〜。今回のライブレポートは、MOOCS のメタル専門ライター、編集長のわたくし metal と社外スタッフ chiho が生感覚でお届けします。文中、暑苦しい表現が多々出現するかと思いますが、お許しください(文中、メンバーの皆さまの敬称は略させていただきます)。

Text:metal & chiho  Photo:Official Photo, metal & chiho

伝説。序章。
 MARINO、EARTHSHAKER、44 MAGNUM。80年代にジャパニーズメタルの基礎を築いた文字通り伝説のバンドが、2008年の今、時と場所を同じくしてライブを行う、それだけでも伝説になるくらい、日本の音楽史に残るものになるはず。特に、タイトルについている 〜KANSAI NAGURIKOMI GIG 2008〜。これだけでもグッと来るファンは多いはず。1982年10月24日、新宿ロフトで行われた「関西ヘヴィ・メタル東京なぐり込みギグ Vol.1」。歴史はそこから脈々と引き継がれている。

 開演にはまだ早い時間に会場に着き、スタッフが慌ただしく動いている中、リハーサルの合間をぬって、今回は特別に独占インタビューをさせていただきました。インタビュー記事は、追って掲載いたします!
 待ち時間の間、部屋のモニターにリハーサルの絵が映されていましたが、リハの音を聞いてるだけでも泣きそう。忙しいながらも楽しそうなスタッフの皆さん。「当日券が売れまくってて枚数が足りない! 関係者分から持っていけないか?」なんて叫んでて、そういう言葉を聴くだけでも嬉しい。それだけ、このライブを待っていた人が多かったということだから。そして、いよいよ開演の時間が迫ってくる。会場には、往年の(?)メタルファンとおぼしき、私と同じ年代の皆さまをはじめ、ちょっと意外(?)だったのは、若い女性も相当数いらしたこと。文化は継承されているんだ、とちょっと嬉しかった。そして、照明が落ち、ついに伝説のライブが幕を開けた。
男気あふれるハード系: MARINO
 会場の大歓声の中、最初に登場したのは MARINO! 80年代当時、田舎にいた私にとっては、どのバンドも生で見るのは初めて。まさか今、MARINOをこの目で見ることができるとは! MARINO は1985年に活動を休止、17年の空白の後、吉田LEO(Vo)、大谷レイブン(G)、鎌田マナブ(B)、板倉ジュン(Dr)という当時そのままのメンバーで復活。そして今日のステージは、名曲「Midnight Believer」で幕開け! うわ、音は MARINO そのもの! ここで既に涙目。ジャパメタの中でも、男気あふれるハード系のオト。LEO のボーカルも全く歳を感じさせないアグレッシブさ。この曲は皆で歌える曲なので、会場は1曲目だと言うのに「Midnight〜♪ Believer〜♪」の大合唱。ここで既にトリハダ。そして最初のMC「みんなー、元気だったかー?!」に対して、会場はここぞとばかりに「うおー!♪」 ハード系、しかもゴリゴリのメタルのライブなのに、演奏しているメンバーも会場も、なぜか笑顔また笑顔。この時の幸せな感じは、何と表現すればよいのだろう。これが歴史の持つ重み、何かを共有している仲間としての一体感なのか。
MARINO
 そこから、たたみ込むように MARINOの演奏が火を吹く。板倉ジュンの脳髄に届くようなツーバスの連打、この気持ちよさは何なんだろう・・・そしてカマちゃんのド迫力のバキバキベース、指弾きでコレですよ。バッキバキですよ。そして大谷レイブンのカリスマギター速弾きは、さらに磨きがかかっている。これもまた延髄を刺激する微妙なアーミングトーンもそのまんま! ギュィーン。そしてシャウトも昔のまま、吉田LEO の絶妙トーク! 「俺が今日の最年長・・・? じゃなかった。甲斐くん(EARTHSHAKER)だね。 あ、年齢偽装してるんだっけ?(笑)」 会場大爆笑。レオさん、御年50歳。今回のライブの話になり、「今日集まった3バンドは同じ関西出身ていうこともあって、ライバルみたいな感じでやってたけど、こうして集まるってことが、やっぱり仲間なんだな」と。 いけない。また泣きそう。

 そして、ステージも中盤を過ぎ、ツーバス連打が会場に響く。どこどこどこどこ・・・「シェイク!」どこどこどこどこ・・・ ついに来た!「SHAKE DOWN」! 会場もツーバスに乗せて「シェイク!」と叫ぶ。ジャパメタフリークにはたまらないコテコテのジャパメタ曲。延々と続くツーバスと、逆にロングトーンを合わせるギター、それに絡むウネウネベース、ハイトーンのボーカルと、全ての要素をきれいにまとめた名曲。ハイ、告白です。この曲で号泣してしまった。昔、あれだけ聴いていた(演ってもいたんですが)曲が目の前で演奏されているのを見て、決壊してしまった。
 そして続く曲は「Target」。インストのこの曲、レイブンのギターの見せ所。三拍子のメインリフがこれまた気持ちいい・・・そして、泣きのギターも超健在。そして後半のツーバス連打。シビレにシビレてまた泣きそうになった。
 あっという間に時間は過ぎ、最後になってしまった MARINO のステージ、最後の曲はもちろん「Impact」! 特徴的なギターリフのドライブ感溢れるナンバーで、最後の最後、会場は超一体状態に。これで終わるの? 終わってしまうの? そんな思いが会場いっぱいに。いや、これで終わりにはならない。また私たちの前で、MARINO はやってくれるはず。また絶対見たい! ありがとう MARINO!


 一発目からすっかり体力と精神力を消費して、しばしグッタリと休憩。まだ先は長い・・・ドラムセットを交換して、セットチェンジで15分。こういうライブとしては間の時間が短い。体力回復ができたかできないかくらいで、もう会場は暗転。2バンド目はバリバリ現役の「EARTHSHAKER」の登場!
メロディアスな重厚: EARTHSHAKER
 EARTHSHAKER は、ジャパメタの中でも、結成当時から歌メロにこだわったロックを続けていて、その存在は多くのアーティストに影響を与えているはず。1994年に活動を休止するも 1999年には復活し、以来、精力的に活動を続けている。今年はツアーも開催される。

 さぁ、1曲目は何だ!? で始まった曲がなんと「EARTHSHAKER」! 1983年に発売されたデビューアルバム「EARTHSHAKER」の1曲目。これを持ってくるの、絶対狙ってるのでは・・・ここでまた泣きそうに。でもこらえた。
EARTHSHAKER
 SHARA (G) のメロディアス&泣きのギターに合わせて、MARCY (Vo) の発する美しいメロディライン。とにかく重く太い KUDO (Dr) のドラムがガッシリとサポート。メタル系ではあるけどアンサンブルが絶妙な KAI (B) のベース、この4つの要素が合わさると・・・見事! アースシェイカーだ! SHARA のギターソロがまた逸品。独特の音色もあるが、レイブンとはまた違った温かみのある泣きのギター。素晴らしい。そして「WALL」、「COME ON」と往年の曲を続ける。活動継続が一番長いバンドなので楽曲の浸透度も高く、会場も常に合唱状態。これ、メタルのライブでしたよね?(笑) それくらい、みんなが「楽しんでいる」感がヒシヒシと伝わってくる。
 ステージ中盤、MARCY 曰く「限界を越え続けてしまった最高傑作」という、3/12に発売されたニューアルバム「Quarter」から「愛の技」、「欠片」の2曲。これがまた、今の時代にもマッチしていて、でも、ちゃんとシェイカーの音になっていて、歌メロも良くて、とシェイカーの本領発揮度バツグン。シェイカーは、このアルバムを引っさげて、3/15から全国ツアーに回っている。行きたい・・・
 そして、「オヤジ連中がもう一度ギターやりたい!って思うようなギターソロやります!」と言って始まったのが「FUGITIVE」。この曲、構成も良くて歌メロも良くて、そして後半は怒濤の名ギターソロ。やっぱりこの音色と感情表現は、SHARA 独特なものかも。KUDO のドコドコドラムソロをはさんで、ついに来ました名曲中の名曲「More」。これは映像も何度も見たし、コピーした回数は数知れず。その曲が目の前で・・・でも、こらえました。MARCY のボーカルは、当時と変わらないどころか、年輪を加えているせいか、「伝える力」が増しているように感じた。エンターテイナーとしても素晴らしい MARCY。「今日はこれで終わりだけど、もっといっぱい聴きたいやろ! 聴きたい人は、これからツアーやりますんで、そこに来てくれればたくさん聴けます!」
 最後は会場大合唱の「RADIO MAGIC」。ここでもメンバーを含めて会場がみんな笑顔。見ている立場としても、こんなに楽しくてどうしよう、と思ったほど楽しかった。単に、曲がいい、演奏がいいだけではない、何か表には出てこない会場に渦巻く感情が、その空気を作っていたのだと思う。今回、MARINO、44 MAGNUM とともに3バンドが一同に介するライブが実現されたことで、かなり遠くからいらしたお客さんも多いそう。時間は短かったけど、この3バンドが見られる、しかも最後にはセッションが・・・ということもあって、この1回だけをとっても十分伝説! これが、また続くことを願って・・・ありがとう EARTHSHAKER!
異様な雰囲気に包まれる会場
 EARTHSHAKER が終わって少しノリにも慣れたせいか、次への準備は万端。しかし、次は冷静に見られる自信はない・・・44 MAGNUM。1988年以来、初めて4人で行うライブ。会場2階からは、「祝復活 44 MAGNUM」の文字とファンの寄せ書きが書かれた横断幕。80年代当時、その時代には許されないような金髪をはじめ、ロック、メタル、日本語、ビジュアル、ステージングなど、様々な要素を融合した世界を見せてくれた 44 MAGNUM。今ではそんなに違和感のないスタイルかもしれないが、日本のロック史上にその基礎を築いたのは、明らかに 44 MAGNUM、そして MARINO、EARTHSHAKER だった。80年代、他にもたくさんジャパメタのいいバンドがあったが、それはまた別の機会に。
 近年、ボーカルの PAUL が若年性パーキンソン病であることを公表し、ライブの実現性が危ぶまれていた。しかし、それを乗り越えて、ライブを実現させたメンバーと周囲の仲間たち。それを思うだけでも既に泣きそう。そう思っているのは、もしかしたら会場にいる全員かもしれない。それだけ待ち望まれてステージに登場しようとしている 44 MAGNUM。既にこの時から会場は異様な雰囲気に包まれていた。
緊張そして絶叫: 44 MAGNUM
 そして照明が暗転、SEが流れ始める。既に総立ちの会場。ついに、20年ぶりに「44 MAGNUM」というバンドが目の前に現れる、その緊張感に耐えられず、嗚咽をこらえるので精一杯。SEの音量が上がっていくに連れ、もはや平常心でないことが自分でもわかる。でもどうすることもできない。会場の緊張感が最高潮に達したその時、照明が点灯。その瞬間、会場の全ての人達の大歓声。これを聞いただけでも、この時を待ちわびていた人が、こんなに多かったということが、メンバーにも瞬時に伝わっただろう。冷静に見られるか、なんて気持ちは、最初の音が出た時点で吹っ飛んだ。それは客席みんなが同じだったように思えた。これまでニコニコと手拍子して盛り上がってた人たちが、突然何かが切れたように絶叫していた。
 1曲目は「YOUR HEART」。この曲は、初めて 44 MAGNUM の映像を見た時に演っていた曲。ドラムイントロからリフに入った時、既に号泣していた。ステージから放たれる昔と変わらない攻撃的な音、ステージング、煽りを感じながら、満員のお客さんと一緒に、ただその空気を感じていた。身体いっぱいにその空気を感じていたかった。心配していた梅原 "PAUL" 達也のボーカルも、ほとんど衰えは感じられない。その点は少し安心した。
44 MAGNUM
 3曲目は「NO STANDING STILL」。これも嗚咽をこらえられず、泣いてしまった。人生でツライ時期は何度もあった。そんな時、どれだけこの曲に勇気付けられ慰められたか。「これで終わりじゃないさ これからさ」を歌いながら歯を食いしばった日々が思い出されて、万感の思いが胸に詰まった。
 会場の皆が感じていたと思うが、今日の 44 MAGNUM は、PAUL の体調をカバーするためか、若いメンバーが一人入っていて、ツインボーカルの編成となっている。でも、それが誰なのかを皆知らない様子。どう反応していいかわからなかったと思う。そして、ふと緊張感が途切れた MC 中、PAUL が話しかける。「44 MAGNUM は今日からツインボーカルだ!」 会場は一瞬とまどう。「あれ、みんな、オレだけの方がいいの? そんなこと言ったら、スティーヴィがかわいそうじゃないか。これ、マジでオレの息子なんだよ」 えええええ?! そうだったのか・・・ それを知って会場はスティーヴィに暖かい拍手。こんなドラマティックな展開になろうとは・・・そんなMCもはさみながら、曲はどんどん進む。どの曲もそのまま身体の芯に直接響く。今生きている自分の周波数と何かがシンクロしているような、言葉では表せない一体感。こんな恐ろしいステージになるとは予想していなかった。
 そんな中、必死でステージを見ようと努力。PAUL は病気のせいか動きが大変そうには見えたが、あのシャウトは微塵も鈍ってない。でも、「医者が知ったらブン殴られるくらいの薬を飲んできたので、こんなに元気だよ!」なんて言われると、ファンとしては複雑ではあるところだが、そこまでして復活させてくれた、そのことが本当に嬉しいし、やっぱり、PAUL は PAUL だった、という確信が持てる。
 そして、ステージ上、ひたすら華麗なギター広瀬 "JIMMY" さとし。徹頭徹尾攻撃的で笑顔の入る隙もなく、上手下手と駆け回り、フライングV を華麗にあやつって流麗な速弾きを聴かせまくる。しかも、40代であるはずなのに、どのアクションを見ても色気たっぷりフェロモンたっぷり。これぞスター、というオーラがガンガンに出ていた。そして、グランドスラム以来になるであろうベース・吉川 "BAN" 裕規。それでも 44 MAGNUM となると、やはりしっくり来ている。出す音はブランクをまったく感じさせないガッキガキのメタルベース。JIMMY の攻撃的なアクションとは対象的に、終始ニコニコと穏やかに弾いている BAN。そこから繰り出されるベースラインは、44 MAGNUM の攻撃的なオトではあるが。そして圧巻だったのはドラム・宮脇 "JOE" 知史。メンバーの中では一番音楽活動を継続しているだけあって、ドラミング、魅せ方にも余裕が。重いミドルのリズムからツーバス連打までの安定感と迫力、独特の音作りも昔と変わらず。とにかく、音の粒が一つ一つ身体全体に届く。そして何よりも余裕のなせる技か、終始ニコヤカに笑顔を客席に届ける爽やかさ。でもオトは 44 MAGNUM。PAUL がMC 中、「今日は両親と妹の結婚記念日なので、みんなでおめでとうって言って〜」ということで、会場満員のお客さんがいっせいに「おめでとう〜!」と声を合わせた。
 そして、往年の曲をガンガン飛ばし、既にステージは後半に。時間は一番長いのに、なぜこんなにあっという間なんだ、という感覚。終盤は定番コースの「LOCK OUT」、「TOO LATE TO HIDE」で疾走。もうすぐ、今日のこのステージは終わるだろう。しかし、実際に「今」の 44 MAGNUM の姿、音、世界を実際に体験できたことは、決して消えることはない。文字通り、この回は会場のお客さん全員にとって伝説になるであろう。病気に打ち勝ち、最後までステージに立ち続けた PAUL、あなたのその姿は、必ず何かを届けるはず。それは、会場にいた満員のお客さん全員に届いただろう。ありがとう 44 MAGNUM!
史上初のセッション: SATISFACTION
 20年ぶりの復活となった 44 MAGNUM、そして、MARINO、EARTHSHAKER というジャパメタ伝説のバンドによるステージが終わった。脱け殻だった。肉体的には、そんなに暴れてはいないため、疲労はしていない。だが、精神的には疲労困憊だった。それは、ライブ中にステージ上、さらには会場中にずっと立ち込めていた、20年、25年という「思い」を、身体全身で受け止め続けた結果だった。それは決して苦痛ではなく、むしろ、それを感じたくて、この場所に来ていたと思う。
 そんな余韻に浸っている中、ステージにはたくさんのマイクがセットされた。史上初めて、この3バンドのセッションが始まる。
 しばらくして登場した今夜のスーパースター達。これまでに一度も実現したことのない、3バンドのメンバーによるセッション。曲は「SATISFACTION」。44 MAGNUM のメンバーに加えて、吉田LEO、MARCY、レイブン、SHARA が参加。PAUL も、少し肩の力が抜けたようで、思いを一つにする仲間たちと一緒にステージに立っているのが本当に嬉しそう。
Session: SATISFACTION
Session: SATISFACTION
 なんと言っても、日本屈指のメタルギタリスト揃い踏みによるギターバトル。ここでも攻撃的なのは JIMMY。SHARA、レイブンともに速弾きを繰り出すが、絶対それには負けないぞ的に叩き返す JIMMY。そんな高レベルの戦いの中、突如乱入したのは板倉ジュン。しかもなぜかギター。しかも満面の笑み。その時、板倉以外のメンバー全員も満面の笑みであることに気づく。本当に楽しそう。そして、それを見ている会場のお客さんも全員楽しそう。 そして、生で、この曲の掛け合い「ハーイ、ハーイ、ハイハイハイハイ♪」ができるとは、人生で思ったことがなかった。それができた。この場所で。そして、ステージの本当に最後、PAUL が会場の全員に対してメッセージ。昔と全く変わらない、「We Love you, Rock'n'Roll and Heavy Metal!」

 こうして、伝説のライブは幕を閉じた。しかし、このライブが何かの始まりになる、と感じたのは、私だけではないはず。それがどこにつながるのか、何が起きるのか、それは、これまで誰も経験したことのないことで、それが再び伝説を引き起こす、ということは、会場にいる誰もが確信しただろう。
伝説。そして未来へ。
 今回の JAPAN HEAVY METAL FANTASY 〜KANSAI NAGURIKOMI GIG 2008〜、もちろん、懐かしいバンドが複数集まることが目玉の一つだっただろう。しかし、明らかに全てのバンドが「今」を映していた。「今」のカッコ良さを体現していた。メンバーも全員前を向いていた。昔を懐かしむために集まっているのではなかった。お客さんを含め、単なるノスタルジーで集まったのではない、ということが、とても嬉しかった。
 どのバンドの曲も、恐ろしいほどの感動はあったが、懐かしいという感覚はなかった。全く普通に聴いていたが、実はこれをやっていたのはもう20年前。それが何の不思議もなく普通に思える、それがまさに、あの時からつながっている感覚であることに気づいた。バンドのメンバーも、お客さんも、自分も、終わってなんかいなかったのだ。続いていたのだ。そのことに気づいて、また嗚咽をこらえることができなかった。

 いつまでも終わらないでいて欲しかった。こんなに楽しくていいのか、ハッピーでいいのか、そう思った。音楽を好きでいて良かった。
SET LIST

【MARINO】
01:Midnight Believer
02:Break
03:約束の丘
04:Brave As A Lion
05:Shake Down
06:Target
07:Faraway
08:From All Of Us
09:Impact

【EARTHSHAKER】
01:EARTHSHAKER
02:WALL
03:COME ON
04:愛の技
05:欠片
06:GARAGE
07:FUGITIVE
  〜 DRUM SOLO
08:MORE
09:RADIO MAGIC
 

【44MAGNUM】
01:YOUR HEART
02:THE WILD BEAST
03:NO STANDING STILL
04:I'M ON FIRE
05:IT'S TOO BAD
06:NIGHTMARE
07:YOU LOVE ME DON'T YOU ?
08:She's So Crazy. Make Me Crazy
09:STREET ROCK'N ROLLER
10:I JUST CAN'T TAKE ANYMORE
11:LOCK OUT
12:TOO LATE TO HIDE
《encore》
E1:SATISFACTION(session)


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