MOOCS TOP > 特集 > LIVE Report > Vol.010 THE SCRIPT
UKでアルバムデビューを果たすなり、初登場含むUKアルバムチャート2週連続1位の大躍進中のアイルランド出身の超大型新人ロック・バンド(本国アイルランドも1位)、THE SCRIPT。
単なる“新人”の規模では図りきれないポテンシャルと実力を持つ次代のシーンを担う注目株である。
そんな彼らの“お披露目”となるライヴ・パフォーマンスが東京・赤坂ブリッツにて2008年8月26日に敢行された。
その模様を東放学園音響専門学校に通うライターの卵のみなさんによるレポートでお届けしたい。
ReportNO.1 text by:SAYOKO
ステージ中央にはマイクスタンドとキーボード、向かって右側にドラムが客席から垂直に配置されている。 SEが流れ、KEY/VOのダニエル・オドナヒュー、DR/VOのグレン・パワーが静かに登場する。 もう一人のメンバーであるG/VOのマーク・シーハンは、家族の事情によって長期間に渡り祖国を離れることができなくなり、来日を見送ることとなってしまった。 今回は、ベースとギターのサポートメンバーが入り、4人編成。彼等にとって今日が日本での初めてのライヴパフォーマンスになるため、ベストメンバーでないことはとても残念だ。
「HOW DO YOU DO こんばんは!ボクたちTHE SCRIPTです!」嬉しいことにダニーは日本語で挨拶をしてくれた。 少し恥ずかしげな様子を見せたが、すぐに次の曲に入るとその表情は打って変わり、『BREAK EVEN』。 去っていく恋人に対する葛藤を、マイクを両手で抱えこみ、訴えかける。 ここでもダニーの美しく透明な裏声が、体を震わし、心の奥底にまっすぐ響く。
彼らの記念すべきファーストシングルであり、UKチャートでいきなりトップ15ヒットを記録したデビュー曲でもあるこの歌に、会場からは割れんばかりの歓声と拍手が。 メンバーも手拍子でフロアを仰ぎ、一体とした盛り上がりをみせる。 思わずダニーも「IT'S VERY HOT IN HERE!」と曲終わりにこぼした。
続いて、セカンドシングルでありUKチャートでは3位に食い込んだ『THE MAN WHO CANT BE MOVED』へと移る。 この曲は本当に多くの時間をかけて作ったんだ、と教えてくれた。 I'M NOT MOVINGと一人の男の悲愴な心の叫びに、穏やかなギターラインが切なさを一掃に際立たせる。 哀愁たっぷりの少しほろ苦い感情を、等身大に表現している。
『THE END WHERE I BEGIN』に入るころ、前方の女性ファンから「ダニー!」と声が上がると「YES!THANK YOU VERY MUCH.HA HA」と目尻を下げ照れながら会釈をした。 この歌声と甘めのハニカミ顔に、乙女心がキュンとしないわけがない。 おまけに後半になっても、歌唱力・演奏力ともに落ちることはなく全力。ただならぬパフォーマンスに、観客が完全にもってかれている。 日本で初めて彼らのライヴを見ることができたことを誰もがラッキーだと思ったはずだろう。

「COME ON ! TOKYO !」と盛り上げると、オーディエンスはテンション高く、手を上げ応える。 今までとは少し違うロックで力強いナンバーで、体が自然と動いてしまう。 ダニーやグレンも、体を大きく揺らし、ジャンプし、手拍子をし、とても楽しんでいる様子だ。 最後はこのギグだけのスペシャルナンバー、DAVID BOWIEの『HEROES』。 “WE CAN BE HEROES, JUST FOR ONE DAY”とTHE SCRIPTのアレンジで見事にカバーされていた。 客電も一気に明るくなり、フロアの穏やかな空気に、とても満足げな表情を見せるメンバー。 熱くはない、とてもあたたかい空間。 全9曲を演奏し切り、去っていくメンバーに惜しみない歓声と拍手。 それはいつまでもいつまでも鳴り止むことがなく、誰もがアンコールを求めた。 5分10分は過ぎただろう。スタッフや会場の退場アナウンスにあきらめかけたその時、「もうアルバムの曲、全部やり切っちゃったよ」と、照れながらステージに戻ってきてくれた。 そして再び『WE CRY』のイントロに、フロアのテンションは最高潮になる。
日本がすっかり気に入った様子だ。 “SEE YOU IN VERY VERY SOON!”そう言い残し、満面の笑みで大きく手を振り続けた。 こうして1時間弱(とは思えない!)のライヴは終了した。
今日はベストメンバーとは言い難いが、彼らは本当にとても素晴らしいライヴを披露してくれた。 初めて聴いても、サウンドやリリックが抵抗なく体に染みわたっていく感覚。 CDやダウンロードでは感じることのできない、確かな“本物”を彼らは持っているのだ。 10月22日、日本デビュー。彼らの音楽には、哀愁漂う季節がとてもマッチしている気がする。 この“本物”が、多くの日本のリスナーの耳に届けば、私と同じように必ず大きなリアクションが起きることだろう。 待ち遠しい限りだ。
1. Before The Worst
2. Take You Down
3. Break Even
4. We Cry
5. The Man Who Can't Be Moved
6. The End Where I Begin
7. Fall For Anything
8. Rusty Halo
9. Heroes(デヴィッド・ボウイのカヴァー)
ENCORE. We Cry
1st ALBUM 「THE SCRIPT」
2008/10/22 発売
¥1,980(税込) BVCP-25151
真の「良い音楽」はすべてを越える
ジャンル、世代、国境を越え、あらゆる音楽的要素を全く新しいかたちで融合させる 世界規格の新人バンド: ザ・スクリプト、遂にデビュー!
購入:
【収録曲】 :
01 ウィ・クライ
02 ビフォア・ザ・ワースト
03 トーク・ユー・ダウン
04 うごかぬ想い〜ザ・マン・フー・キャント・ビー・ムーヴド
05 ブレイク・イーヴン
06 ラスティ・ヘイロウ
07 ジ・エンド・ホエア・アイ・ビギン
08 フォール・フォー・エニシング
09 イフ・ユー・シー・ケイ
10 アイム・ユアーズ
11 エニバディ・ゼア [ボーナストラック]
12 リヴ・ライク・ウィアー・ダイング [ボーナストラック]
13 ウィ・クライ(Live Mix) [ボーナストラック]
14 ウィ・クライ(ビデオ) [ボーナストラック]
15 うごかぬ想い〜ザ・マン・フー・キャント・ビー・ムーヴド(ビデオ) [ボーナストラック]












