俺の名はヴィン★セント。いつだって高いギターを求めさすらう男だ。
果たして今週、俺は「極上の逸品」を探す旅にでている……。
つまり本日はお休みなのである。
とある老舗のそば屋の親父は、こだわりの蕎麦粉を仕入れるために、
長期に渡って店を閉め留守にすることがあるという。
……つまり、俺も、そういうわけなのだ。
しかしながら……。
俺の留守中に、俺の代わりを努めたい……というやつらがどうやらいるらしい。
このサイトを担当しているニフティの社員だ…。
どうもやつらは俺のハードボイルドな生き様に憧れているらしい。
まったく身の程知らずだ。
本来ならば、存在感的にも、もちろん“テクニック”的にも、
俺の代わりが務まる訳も無いのだが、
彼らは彼らなりに、がんばっているようなのだ。
しかたがない……俺の代わりに、やつらのつたない演奏を、
どうか今週は楽しんでやってほしい。
もちろん……曲はスモーク・オン・ザ・ウォーター。
以上。来週の俺の帰りを…………震えて待て。 ヴィン★セント
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さて、こちらはニフティのヴィンヴィン★ランド編集部。
ヴィン★セントは、高いギターを求める旅から帰ってはいない。
そんなわけで、今回は「番外編」をお届けする。
hmc のデコボココンビ、nomoco嬢と metal氏が「コノイチ」に乱入。
この店ならぬ、自分の家で一番高いギターを持ってきて弾いてもらう、
番外編 「この“家”で一番高いギターを弾かせてくれ」。いったい、何が起きてしまうのか。
デコボココンビが奏でる「スモーク・オン・ザ・ウォーター」かどうかわからない演奏に耳を澄ませながら、
旅人の帰還を……震えて待て。
―― (編集部)さて、今回はお二人に、家にある一番高いギターを持ってきてもらったわけですが、
まず、nomocoさんからギターの紹介をお願いします。
nomoco 「えっと、このギターは島村楽器さんのオリジナルブランドで、
Lumber っていうブランドの LFG10TS っていうギターです。
女子なので、初心者用で小さめのを選んできました。
お値段は、お手頃価格の 9,800円です!」
―― ギターはいつ頃から始めたんですか?
nomoco 「先月・・・」
―― え? せ、先月ですか。ほんとに最近なんですね。
nomoco 「バンドの練習をやってると、他のメンバーが楽器を気持ちよさそうに
弾いてるんですよね。それで、私もなんかやりたい!って思うようになって、
大森貝塚から飛び降りるつもりで、ギターを買ってみました。」
―― たとえがよくわかりませんが。
nomocoさんのギターは買ったばかりということもありますが、キレイですね。
練習を始めてみていかがですか? 楽しいですか?
nomoco 「まだ楽しい、までにはなってないんですが、曲の一部でも弾けるようになると
結構嬉しいです。あと、始めたばかりで力の入れ具合がわからなくて、
先日もこのコーナー用に練習をしてたんですが、指がマメだらけになっちゃいました。」
―― なるほどー。これからも頑張ってください!
さて、次に metalさんがお持ちのギターも紹介していただけますか?
metal 「これは年季モノ。1980年代に新品で買ったフェルナンデスのストラトモデルです。
この時代に、ストラトなのにハムバッカーがついてたり、フロイドローズもどきの
ロック式アームがついてたりと、このキワモノぶりが好きで買いました。
他にも、これより高い YAMAHAの SGが家にあるんですが、」
―― ちょ、ちょっと待ってください。今、企画の意図をブチ壊す一言が・・・
これより高いギターが家にあるんですか?(汗)
metal 「はい。」
―― ・・・
metal 「ただ、このギターは、もう20年間、どんな時もメインで使っていた
ヤツなんで、思い入れがあるんですよ。SGは録音くらいでしか
使ってなかったんで、自分と言えばこのギターなんですよ。」
―― なるほど、じゃ、じゃあ、高くて思い入れのある、ってことで進めさせていただきます(汗)。
しかし、metalさんのギターですが、
これはまた nomocoさんとは対照的で見事にキタナイですね・・・。
metal 「それも勲章です。ステッカーを貼ったりはがしたり、
その時代時代を過ごしてきた証なんです。」
―― なんか、穴とか空いてますけど、これは・・・
metal 「最初は、フロントとミドルにシングルコイルが付いてたんですが、
ヘビメタはリヤハムバッカー一発勝負! ということで取りました。
この壊れてる感が、自分ではかなり気にいってます。」
―― いや、壊れてる感、じゃなくて、明らかに壊れてると思うんですが・・・
―― さて、それではいよいよ、ギターを弾いていただきたいのですが、まずは nomocoさん・・・
―― 取り込み中みたいですね・・・
―― じゃぁ、しかたないので、metalさん、お願いできますか?
metal 「じゃぁ、って。 ま、いっか。 よいしょっと。」
―― え、え、立って弾くんですか? これまでこのシリーズでは、
ギターが良く映るように座って弾いてきたんですが(汗)。
metal 「ヘビメタは立たなきゃ弾けない。」
―― 好きにしてください(泣)。
metal (演奏)ジャーン・ザクザクザク
―― ちょ、ちょっと待ってください。nomocoさんとチューニングが違うようですが。
metal 「半音下げてます。常識です。
ARCH ENEMYは二音下げ、Slipknotに至っては、二音半下げて弾くこともあって、
そもそもヘビメタではやはり重低音をどこまで出せるかという」
―― もういいです(泣)。それでお願いします・・・
【スモーク・オン・ザ・ウォーター】(?)
metalは弾く。
この家で一番高くはないけど思い入れのあるギターを弾く。
曲はもちろん決まっている……。
「スモーク・オン・ザ・ウォーター」
…………のはずだ。
せっかく JASRACからお墨付きをもらっているのだから・・・
―― そんなに大きな音を出さなくても聞こえます(泣)。
基本的な質問ですが、それって「スモーク・オン・ザ・ウォーター」ですか?
metal 「キーは変えてますが、リフはそうです。」
―― あと、なんか、ものすごくザクザク言ってて、リフが良く聞こえなかったり・・・
metal 「これが、オレの、スモーク・オン・ザ・ウォーター。」
―― ありがとうございました・・・これからも、ヘビメタ道を極めてください・・・
―― さて、ようやく nomocoさんの準備が整ったようなので、弾いていただきましょう!
【スモーク・オン・ザ・ウォーター】(?)
nomocoは弾く。
こないだ買ったばかりの、家で一番高いギターを弾く。
曲はもちろん決まっている……。
「スモーク・オン・ザ・ウォーター」
…………のはずだ。
でないと、JASRACからもらっているせっかくのお墨付きが・・・
―― スモーク・オン・ザ・ウォーターです! ホッとしました!
―― それでは、恒例になっていますが、
お二人が初めてガツーンときた曲は何でしょう?
metal 「Rainbow の Kill the King です。」
nomoco 「初めてじゃないんですけど、最近は KT Tunstallが好きですねー。」
―― なるほど、お二人、さすがに全く息が合っていないですね・・・
今日はありがとうございました!
あぁ、果たして、nomoco嬢のボケと metal氏の
うっとうしいこだわりを聞き、
ギターひとつをとっても、それぞれの生き方があらわれるものだと考えさせられた。
と、帰り支度をしている最中、
調子に乗った nomoco嬢が
20年モノの metal氏のギターを弾き始めた。
metal 「あぁぁぁ! アームはそこを持つんじゃなくて、
そっちに引っ張ったら壊れ
録音はここまでだった。